
1.ケーブルの世界
いきなりですが、ケーブルって身の回りにたくさんありますよね。
身近なものだとiPhoneの充電に使うLightningケーブル、Nintedo Switchの映像をテレビに投影するためのHDMIケーブル等色々あると思います。
最近はiPhoneの充電に使用されるケーブルがLightningケーブルからUSB Type-Cケーブルへと変わり、みんな何かとUSB Type-Cをありがたがる。
実際、USB Type-Cはデータ転送ができる←うんうん
充電もできる←すごい!
映像出力もできる←え…?何でもできるやん!
早速自分の持っているUSB Type-Cケーブルを引っ張り出してきたものの、充電できない、映像出力できない。何故?となった経験があるのは自分だけではないと思う。
今回はそんなUSB Type-Cを正しく理解するために、その実態を解剖していきます。
2.USBとは?
そもそもUSB(Universal Serial Bus)とは何なのか?
1994年頃に機器の接続を簡素化と高速なデータ転送を目的として誕生し、それ以降様々なデバイスを接続するための主要な手段として広く利用されている。
USBを語る上で欠かせないのが、規格とコネクタという概念である。
技術的な標準や性能の基準を指すのが規格である。
主要規格
規格 | 説明 |
---|---|
USB 1.0 | 1996年に登場。最大12Mbpsのデータ転送速度 |
USB 2.0 | 2000年に登場。最大480 Mbpsのデータ転送速度 |
USB 3.0 | 2008年に登場。最大5 Gbpsのデータ転送速度 |
USB 3.1 | 2013年に登場。最大10 Gbpsのデータ転送速度 |
USB 4 | 2019年に登場。最大40 Gbpsのデータ転送速度、Thunderbolt 3と互換性 |
電子機器を接続するための物理的なインターフェイスの形状のことを指すのがコネクタである。
コネクタ
種類 | 説明 |
---|---|
USB-A | 一般的な長方形のコネクタ。パソコンや充電器に多く使われる。 |
USB-B | 一般的にプリンターやスキャナーに使用される。正方形の形状が特徴。 |
USB-C | 新しい規格で、スマートフォンやノートパソコンに広く採用されている。 リバーシブルデザインで、どちらの向きでも差し込める。 |
Micro-USB | 主に古いスマートフォンや小型デバイスに使用。 小型であるが、USB-Cに取って代わられている傾向にある。 |
以下の画像が参考になるだろう。
引用:ドスパラ
つまりそれぞれの規格×コネクタの組み合わせのUSBケーブルが無数に存在するということである。
以上がUSBについての概要である。
3.USB Type-Cとは?

初めに述べたように万能なUSB Type-C。その役割は主に3つの機能に分けることができる。
①データ転送
前述の規格を参照。ちなみに最先端のコネクタであるUSB Type-Cだが、USB 2.0までは存在する。
②電力供給
電力供給についてはデータ転送の規格とは別の電力供給の規格というものが存在する。
それがUSB PD(USB Power Delivery)である。
USB Type-Cでは、最新のUSB PD 3.1のものを選べば、最大240W(48V/5A)までの電力供給が可能である。これにより、スマートフォンやタブレットだけでなく、充電に45W~60Wの電力を要するノートPCへの給電もできるようになった。
USB PDが登場するまで、通常のUSB2.0は2.5W、USB3.0は4.5Wだったので、それを考えれば電力供給量は飛躍的に上がったことが分かる。
③映像出力
映像出力についても電力供給と同じく、映像出力の規格というものが存在する。
それがDisplayPort Alternate Modeであり、USB Type-Cポートを使って映像信号(DisplayPort)をディスプレイに送ることができる。
この3つの観点を注意して選べば、USB Type-Cケーブルを購入する際、機能面でのミスマッチは避けられるだろう。
4.最強のUSB Type-Cの証 Thunderbolt

USB Type-Cの観点を3つ紹介したが、最高級品のUSB Type-Cであることを示す規格が存在する。
その名はThunderboltである。
出力映像(DisplayPort)を含む多機能で、さらに高速データ転送や複数デバイスの接続が可能な規格である。Thunderbolt 3以降のUSB-Cポートは、DisplayPort Alternate Modeをサポートしているので、映像出力のためにDisplayPort Alt Modeを使うこともできる。
ちなみに現在は、2023年に発表されたThunderbolt 5が最新の規格である。
予算に際限がないのであれば、こちらを購入すると良いだろう。
5.終わりに
実際にUSBケーブルは身の回りに溢れているので、何かと話題に上がりやすいので抑えておくに越したことはないだろう。
実際にこのブログを執筆している1週間の間でも、「Micro-USBどこにあるか知ってる?」、「USB Type-Cなんですけど、ディスプレイに映せないんですよ」とUSBケーブル関連の相談が2件あった。
ほれ来た!と心の奥底で満面の笑みを浮かべながら回答できた自分がいた。
この記事を書いてる内に、実際に自分が持っているケーブルの断捨離企画や、電力について深掘った記事等も書きたいと思った。乞うご期待です。
typecって万能ですね!
タメになりました✨自分も今沢山ケーブルを抱えてるので、断捨離したいです🗑𓂅